第1回「農村と都市との交流」研究会in川場から

jichitaiforum2011-03-03

 遅くなりましたが、先週の川場研究会の模様です。今回は初日の模様。
初日(2/23)は、川場村と世田谷区の交流の歴史と、それをどう発展させるか、というテーマ。
川場村担当者、世田谷区担当者とともに、世田谷区と川場村が共同出資した三セク(株式会社世田谷川場ふるさと公社)の担当者から話を伺った。
川場村担当者の話は、基本的に、町ホームページのパワポ(http://www.vill.kawaba.gunma.jp/toshikouryuu/toshikouryu.pdf)にそって説明。これまでも10年ごとの周年事業で新たな展開をはかってきて、これから私たちの若い世代が30周年を記して新たな展開を考えている、と抱負を述べた。世田谷区担当者は、30年前からはじまった交流の歴史について説明。当時は、上越新幹線関越自動車道もなく、世田谷区から3時間半程度の距離との交流を求め、関東近辺に公募をし、コンペのようなことをして、川場村になったとこのこと。「観光地化されていなくて、何もなかったのがよい」というのが理由だそうだ。
公社の担当者(写真の方)がすばらしかった。主な仕事は、世田谷区の小学校5年生全児童の移動教室向けに建てた施設の管理運営。5、6月9、10月の平日は、2泊3日で移動教室の受け入れ。長期休みは、スポーツサークル等の合宿。家族連れ。中々の回転率。施設の周りが自然林なので「体験」ができる、のがウリだけど指導者がそういるわけではないので、さっきまでフロントで対応していた公社職員が、作業着とヘルメットをかぶり指導者に変身! 草木、野鳥から、木工、細工、調理(トリをつぶしたこともあるそうだ)。夜はナイト探検。。。こんなことやってたら、いくらゲーム好きな子どもだって、目をキラキラ輝かせるに違いない。
子ども向け企画ばかりではない。大人向けの農業体験、林業体験も企画する。大人向けになると、公社職員の力では足りず、「プロ」の力と知恵を借りる。事業の詳細は、http://www.furusatokousha.co.jp/をどうぞ。

世田谷区との交流なんてまず他の町村ではじめることができるわけはない。他の区でも同様。でも、交流の内実は、どこでも実行できる可能性はあるように感じられた。言うや安し、行うは難しなんですだけどもね。